左上の写真は通称「事務所棟」の1階事務室です。こちらは、明治の建物とあって老朽化も進み、2階は床が落ちそうになっていたため、荷物も置けない状態でした。そこで、2階は不要との事でしたので、撤去してしまい、当時の匠の技で作られた小屋組を見せた方が素敵な空間になるので、吹抜けとしまた。写真に写っている梁も当時のままの物を修繕し再利用していますので、味があってとても雰囲気があります。
左中央の写真は、通称「石舘ホール」です。こちの明治の建物ですので、内部は老朽化が進んでおりましたが、裕福な家主の客間とあって使われている部材は豪華な物ばかりでした。よって、あまり手を加えずに当時の輝きを取り戻す様に心がけ、修繕とクリーニングをメインに改修しました。写真の通り、漆喰の壁や装飾類も当時の輝きが戻り、とても貧の良い落ち着いた雰囲気に仕上りました。
左下の写真は、事務所棟と石館棟を結ぶ廊下部分です。こちらは、老朽化が激しく漏水箇所もあり、ほぼ荷物置き場状態でしたが、内部の改装にてとても綺麗で素敵な空間になりました。建物の中なのに、昔は倉だった事務所棟の扉があり、事務所棟のレンガ壁も見え、函館ならではの和洋折衷の何とも言えない空間となっています。
函館市公民館改修工事(その⑤)
by master ギャラリー