上の写真は、改修後の講堂の写真です。客席よりステージとステージから客席を見たところです。講堂も漏水や経年劣化が進んでいたため、全面的に改修しました。ボロボロになった漆喰やレリーフを修復したり、座ると人が通れないくらい座席間隔が狭く、通路幅も車椅子が通れない幅でしたので、座席数を減らし座席間隔を確保し、後ろが側には、車椅子対応座席を設けるなど環境の整備も行いました。また、講堂の音が外部に漏れるなどの問題もあったため、境目の壁に吸音材を入れ、吸音と遮音のバランスが程良い木材を縦に張り、周囲の漆喰壁との調和を図るため、木目を残しながらホワイト仕上げとしました。椅子は当時の物を修復・改装し使用しています。
下の写真は、左上からエレベーターとトイレへのアプローチのスロープ設置状態で、グレーの所がエレベーターです。赤と青の窓の所がトイレの入口戸で、この赤と青はアクリル板の色で、当初から交換用に保管されていたものを倉庫で見つけそのまま再利用しました。右上は、新設した多目的トイレの状況。左下は既存の照明のフレームだけが倉庫に眠っていたので再利用しました。隣はボロボロだった天井のレリーフを復元しました。その隣は講堂のステージの門型レリーフも修復・清掃しました。最後が、前述の事務所棟の裏側扉です。再塗装しました。室名札等も当時の雰囲気を活かし復元しています。
函館市公民館改修工事(その⑥)
by master ギャラリー