一番上の写真は、乳児ほふく室です。乳児が四つん這いで歩く部屋であるため、床にはコルクシートを採用しています。隣の部屋は午睡コーナーとなっており、建具で仕切ることが出来る様になっていますが、子供の様子が見える様に大きな硝子戸になっています。安全面に配慮して当然強化硝子を採用しています。南面の園庭に面し外の様子も良く見えて、日当たりも良く、この場所ならのびのびと活動する事が出来そうですね。
中段の写真は、2階へ上がる階段部分の横に設けられた図書コーナーです。と、何やら階段に不思議な形をした物がくっ付いているのが見えますね。
さてこれはなんでしょうか・・・。
下段の写真が拡大したものですが、これは実は階段下を利用した子供の隠れ家にもなる遊び場なのです。そして、この形はご当地名物の「竪穴住居」をモチーフにしております。
南かやべは、国宝の「中空土偶」でも有名な地域です。縄文文化の貴重な遺跡が発掘されており、これらを何かの形で取り入れたいとの希望もあり、この様な形で実現する事になりました。内部は、子供には十分過ぎる程の広さがあり、狭い空間が大好きな子供達にも人気の場所になっています。
一番上の写真は、エントランス部分の写真です。上部に大きな天窓を設ける事で、そこから光が降りそそぎ、建物の奥側まで光が届くように配慮しました。
中段の写真は、乳児(1歳児)の部屋です。床は木質床材とし、家具も全て木質素材を採用し、ペンキ等の塗り潰しの塗装とせず、木の木目と色味による温もりが感じられる様に、木肌を活かしたクリヤ塗装を採用しております。
下段の写真は、2~3歳児室です。こちらも乳児室と同じ内装とし、中間に間仕切りが出来るスライディングウォールと呼ばれる間仕切り壁を採用する事により、2歳児と3歳児を分けて保育したり、広い1つの部屋にして2~3歳児を併せて遊ばせたり、流動的な保育が出来る作りになっています。また、活発時期の子供達が怪我をしないように、家具の角が丸めてあったり、戸には指はさみ防止機能があったり、窓の前には柵が設けれられていて、容易には外に出られない様になっていたり等々、安全面にも充分配慮してあります。
この建物は元々、市営の公立保育園(尾札部・臼尻)の民営化に伴い、その移管先として両園を統合する
形での施設づくりでありました。
よって旧南茅部町のほぼ中心に位置し、
海と山に囲まれた自然豊かな街にしかっりと
根差した温もりのあるこども園づくりに努めました。
<施設ポイントの紹介>
外観意匠は、閑静な周辺環境の中に、ひと際目をひくアールと直線が交わるファサードではありますが、
その分、色調は柔らかいアイボリー色を基調とし、
周囲の自然環境との調和を考えブラウン色との
ツートンカラーをベースにし、外壁の一部に
道南杉の羽目板とウッドデッキを採用しました。
また、アクセントカラーとして、
地元の花である「ドウダンツツジ」をモチーフに
ビビットな赤色をシンボルカラーとして、
採用している点もポイントの1つです。
七飯町の大沼中学校の隣に建っていた、旧教員住宅を解体し新たな教員住宅を建設しました。
すぐ傍に自然溢れる大沼国定公園を持つ地域でありますので、自然と調和するよう、色彩と柄に配慮しました。
古くなっっていた教員住宅は、寒くて不具合も多かったことから、建替えが熱望されておりました。
暖かく綺麗になったこの住宅を拠点に、また先生方には、引き続きより良い教育を指導して頂ければ大変嬉しく思います。